SEOってよく聞くけど、本当のところはよく分かってないです。
SEOといってもむちゃくちゃ範囲が広くて深いので、よくわからないのは当たり前です。SEOの基本中の基本をご紹介します。
こんな人におすすめ
- SEOってよく聞くけど分かっていない
- SEOは、なんとなく知っているけど自信がない
- SEOを知ったかぶりしている
- SEOは意味がないと思っている
上記のような方へ、今さら聞けないSEOの基本についてお答えします。
わたしはWeb業界で20数年、働いているモノコト(@monokoto68)です。
これまで様々なWebサイト制作に携わってきました。
また、副業でブログを運営しています。
そんな現役WebディレクターがSEOの基本について教えます。
SEOとは
SEOとは「検索エンジン最適化」を意味する言葉です。
Webサイトを検索結果の上位に表示されるために行う取り組みのことです。
世界で利用されている主な検索エンジンは以下の通り。
主な検索エンジン
- Yahoo!
- Bing
- Baidu
- Yandex
※世界の検索エンジンのシェア
※日本市場においてはGoogleとYahoo!を意識すればOK
※GoogleとYahoo!は同じ検索エンジンを使用しているため違いはなし
この記事で言うSEO対策とはシェア率の高い「Google検索」において、キーワードを入力して検索画面上位に表示される対策のことを指します。
検索エンジンの仕組み
そもそも検索エンジンの仕組みをご存知でしょうか。
検索結果に表示されるには以下の3つの工程があります。
検索結果に表示される3つの工程
- クロール
- インデックス
- ランキング
それぞれ解説します。
1.クロール
クローラーと呼ばれるプログラムが世界中のWebサイトを巡回することです。
そもそも、あなたのWebサイトをGoogleが見つけてくれないと何も始まりません。
2.インデックス
Googleがクローラーで集めたWebサイトをデータベースに格納することです。
Googleのデータベースに保存してくれないと検索結果に表示されません。
3.ランキング
Google独自のアルゴリズム(200種類以上あると言われている)によって、あなたのWebサイトを評価して順位付けすることです。
評価が低いとインデックスされていても検索結果が下位となり、誰も見つけてくれません。
Google独自のアルゴリズムは、ほぼ毎日アップデートされおり、年に数回、コアアップデートと呼ばれる大規模な改良が行われています。
Googleのアルゴリズムのアップデートによって検索順位の変動が起きます。
今までは、10位以内に表示されていたものが、いきなり100位以下に飛ばされることも。
数日から数週間で順位が戻ってくることもありますので、慌てる必要はないです。
しっかり順位変動を確認しておきましょう。
①クロール→②インデックス→③ランキングが行われて初めて、Googleの検索結果に表示されるのです。
一連の流れがSEO対策と言われていますが、一般的に意識されているのはランキングに関することです。
どのようにして選定キーワードで上位表示を狙うかということが重要になってきます。
なぜ、Googleはアップデートを繰り返すのか?
Googleのビジネスモデルは広告収益モデルです。
Googleが恐れているのは、ユーザー離れ。
ユーザーがGoogle検索を使わくなることを一番恐れています。
ユーザーがGoogleを使わなくなるとすれば、検索結果に満足するWebサイトが全く表示されない状態になること
例
- 大阪でおいしいラーメン屋さんを検索したのに、東京のラーメン屋さんしか出てこない
- 頭痛に悩んでいるのに、間違った治し方のサイトが表示され、健康被害にあった
このような検索結果が表示されてしまうと、Googleを使わなくなりますよね。
Googleはユーザーの検索意図に合った最適な答えを提供することで、Googleの利用価値を高めています。
Googleは検索の精度を高める努力は惜しまないのです。
よって、コンテンツ提供側としては、検索意図にあった正しいWebサイトを作ることが最重要となります。
SEOの本質
検索順位を上げるための施策は数多くあります。
Googleのアルゴリズムは公表されていません。
ただし、Googleが公表していることがあります。
それが「Google が掲げる 10 の事実」と「検索品質評価ガイドライン(PDF:英語)」です。
Googleが掲げる10の事実
Googleが掲げる10の事実
1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
2. 1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
3. 遅いより速いほうがいい。
4. ウェブ上の民主主義は機能する。
5. 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
6. 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
7. 世の中にはまだまだ情報があふれている。
8. 情報のニーズはすべての国境を越える。
9. スーツがなくても真剣に仕事はできる。
10. 「すばらしい」では足りない。
引用:Google について | Google
検索品質評価ガイドライン
- Part 1: Page Quality評価のガイドライン
- Part 2: モバイルユーザーのニーズ把握-
- Part 3: Needs Met評価のガイドライン
- Part 4: Evaluation Platform(品質評価業務⽤システム)の利⽤⽅法
※引用:アイレップ私訳版(PDF)|irep
※検索順位に影響しない
要は、「ユーザーが満足する内容にすること」これに尽きます!
「めちゃくちゃ有益だった」「すぐに悩みが解決された」「今すぐ行動したくなった」「すぐに購入した」と行動させたり、思ってもらう内容になっていますか?
あなたのWebサイトでは満足できずに、他のWebサイトに流れてしまっていませんか?
Googleは言っています。
「すばらしい」では足りないと。
ユーザーを大満足させる内容にしましょう!
では、どのようにすれば大満足させられるのでしょうか。
検索意図を理解する
満足させるためには、ユーザーがどんな悩みを持っているのか、検索意図を理解する必要があります。
検索意図は、ユーザーが入力する「キーワード」に現れています。
その「キーワード」から、どんな悩みを抱えているのかを理解できれば、悩みに対して全力で応えてあげることができます。
どのようにすれば検索意図がわかるのでしょうか?
検索意図を表すキーワードには大きく4つに分類されます。
検索クエリ
- KNOWクエリ:知りたい
- BUYクエリ:買いたい
- GOクエリ:行きたい
- DOクエリ:やってみたい
ぞれぞれ解説します。
KNOWクエリとは
何か「知りたい」ときに利用するキーワード
例)SEOとは/イヤホン 接続されない
BUYクエリとは
何かを「買いたい」ときに利用するキーワード
例)ノートパソコン おすすめ/レビュー ワイヤレスイヤホン
GOクエリとは
どこかへ「行きたい」ときに利用するキーワード
例)北海道 安い/関西 温泉 おすすめ
DOクエリとは
何かを「やってみたい」ときに利用するキーワード
例)LINE ダウンロード/大学 資料請求
ユーザーが入力するキーワードには、なんらかの意図が含まれています。
その意図を正しく理解することが重要です。
検索意図を知る方法
手軽に検索意図を知る方法はないのでしょうか?
検索結果を知る方法
- 実際に検索してみる
- Googleサジェストや関連キーワードから読み解く
実際に検索をしてみて、上位サイト(広告を除く)を見てみることです。
現時点でGoogleが評価しているサイトが上位に来ていますので、検索意図を満たしているといえるでしょう。
サジェストや関連キーワードを見てみると気付きが得られる場合があります。
よく入力されているキーワードとなりますので、意図が見えてくるかもしれません。
潜在ニーズを理解した上で記事を書くと、よりユーザーの心を刺す内容になることでしょう。
ユーザーの潜在ニーズを顕在化して提示することができれば、ユーザーの満足度はアップします。
SEO施策を行うメリット
SEO施策を行うことで得られるメリットは5つあります。
SEO施策を行うメリットは以下の通りです。
SEO施策を行うメリット
- 検索エンジンに正しく情報が伝わる
- 集客力があがる(広告費が抑えられる)
- 認知される=ブランディング効果
- コンバージョン達成につながる
- ユーザー満足度が向上する
検索上位になることで、ユーザーへの認知度が上がり、ブランド力が高まります。
Webサイトに満足していただけると、コンバージョンにも繋がるため、SEO施策に取り組むべきです。
SEO施策
SEOの具体的な施策は以下の2つ。
- 内部施策
- 外部施策
それぞれ、解説します。
1.内部施策
内部施策は、自社サイト内でできる施策のことです。
自社でコントロール可能な施策となりますので、できるだけ実施することをおすすめします。
SEOの内部施策
- タイトル
- ディスクリプション
- 画像ALTタグ
- 構造化マークアップ
- 導入文
- 文章量
- 共起語
- 読了率
- 滞在時間
- 回遊率
- 内部リンク
- 表示スピード
- モバイルファースト
- CTA
- 集客記事/収益記事
- Googleマイビジネス登録
- コアウェブバイタル
- XMLサイトマップ
- SSL
- リダイレクト
- 404ページ最適化
- robots.txtの設定
- トピッククラスター/ピラーページ
- 動画コンテンツ
Webサイトを作る上で、上記のようなことに気をつけながら制作することをおすすめします。
2.外部施策
外部施策は、自社サイト外の施策となります。
自社ではコントロールできないものも あります。
SEOの外部施策
- 被リンク
- サイテーション(引用・言及)
- Twitterなどのソーシャルメディアの運用
それぞれ解説します。
被リンクとは
他サイトから自社サイトにリンクを貼ってもらうことです。
単なるリンクではなく下記が望ましいです。
- 権威のあるサイトからのリンク
- 権威のあるサイトからリンクされているサイトからのリンク
- 良質な被リンク(被リンクの量ではなく質)
- 有効な被リンク(✕ rel=”nofollow”)
被リンク獲得方法
- リンクを貼ってもらいやすいコンテンツを作成する
- 権威のあるサイトに記事(コンテンツ)を寄稿する
リンクを貼ってもらいやすいコンテンツ=シェアしたくなるコンテンツ
シェアしたくなるコンテンツとは?
- オリジナルの図解がある
- 面倒な調査を行っている
- 比較系コンテンツ
- 専門的なコンテンツ
また、権威のあるサイトに記事(コンテンツ)を寄稿する方法もあります。
寄稿される側も一定のクオリティのある記事であれば、良質なコンテンツが増えますので、お互いにメリットになります。
サイテーション(引用・言及)
サイテーションとは、サイト名や個人名などがインターネット上で言及されている状態のことです。
あなたのサイトや名前が、インターネット上のあらゆる場所で登場するようにしましょう。
SNS運用もサイテーション対策のひとつの手法です。
覚えてもらいやすいサイト名・個人名にするとよいでしょう。
Twitterなどのソーシャルメディアの運用
- Youtube
- TikTok
- note
- ブログ
集客やブランディングにSNSの活用は必須です。
ただし、手当たり次第、運用しても時間が取られるだけで効果がありません。
各SNSには異なる属性のユーザーがいます。
自社コンテンツに合ったSNSを選定して、運用することをおすすめします。
その他の施策
SEO関連でよく出てくる言葉は以下の通りです。
- E-A-T(専門性・権威性・信頼性)
- YMYL(Your Money or Your Life)
- ドメインパワー
- ペルソナ
- カスタマージャーニー
- キーワード(ビッグキーワード、ミドルキーワード、ロングテールキーワード)
- 競合調査
- 検索意図の理解
- 顕在ニーズ、潜在ニーズ
- SEOライティング
- セールスライティング
- マーケティング
- コンテンツSEO
コンテンツ(記事)を制作しながら、内部施策、外部施策をしっかり行っていきましょう。
オウンドメディア(ブログ)構築フロー
オウンドメディア(ブログ)を立ち上げたいけど、何から手をつけてよいかわからない方も多いのではないでしょうか。
オウンドメディア(ブログ)構築手順
- テーマ決め
- ペルソナ設定
- カスタマージャーニーマップ
- コンバージョン設定
- 競合調査
- 全記事リストアップ
- 記事作成
- 順位チェック
- リライト
ポイント
- テーマは絞りましょう
- どんな人に向けたオウンドメディア(ブログ)なのかユーザー像を決めましょう
- どうなればこのオウンドメディア(ブログ)が成功したと言えるのか目的を決めましょう
- 競合に勝てるのか調べましょう
- 記事を書く前に必要な記事の全てを洗い出しておきましょう
- 全ての記事を書き終えたら、新しい記事を書かずにリライトしていきましょう
オウンドメディア(ブログ)運営はめちゃくちゃ大変です。
立ち上げることはすぐにできるでしょう。
継続することが難しいです。
運営スタッフや期間、コストをしっかり計画して、1年2年と長いスパンで考えましょう。
コンテンツ(記事)作成フロー
オウンドメディアのようなブログコンテンツ記事でSEO対策をしっかり行っていきましょう。
記事作成フロー
- キーワード設計(洗い出し、ボリューム調査、競合調査)
- 競合調査
- 構成案制作
- ライティング
- 装飾
- 公開
- 確認
記事は、公開すれば終わりではありません。
大切な記事をアップデートし続けることが大事です。
順位や競合を都度チェックを行い、リライトすることで常に品質を上げ続けることが重要です。
キーワードの検索順位チェックツールは「Nobilista」がおすすめです。
【7日間無料トライアル】クラウド型検索順位チェックツール【Nobilista】まとめ:【初心者】今さら聞けない!SEOの基本のキホンを理解する
SEOの基本のキホンについて解説してきました。
すぐに理解できないことも多いでしょう。
まずは、行動することです。
実際にオウンドメディア(ブログ)を立ち上げ、つまづきなら覚えていくことも大事です。
SEO対策は、技術的なことからマーケティングまで幅広い知識が求められます。
対策を実施したからといって、劇的に変わるものではありませんが、劇的に変わる可能性もあります。
PDCAを回しながら、細かい作業を積み重ね、⻑期に渡って付き合っていくことになります。
知識だけでは身にならないことも多いため、ある程度、知識をつけたら行動しましょう。
SEO対策を実施してもすぐに効果が現れるものでもありませんので、実践しながら学んでいきましょう。
おまけ「SEOの基本のキホン(PDF版)」ダウンロード
今回の記事の要点のみを記載したPDF版を用意しました。
個人の勉強用として、社内スタッフへの教育資料としてご活用ください。