クロージングミーティングってなんですか??
クロージングミーティングは、案件の終了を宣言して、次のプロジェクトに活かすための重要なミーティングです。
キックオフミーティングは行っていてもクロージングミーティングを行っていないのではないでしょうか。
非常なミーティングになりますので、よく理解して実施しましょう。
こんな方におすすめ
- クロージングミーティングで何を話したらよいか分からない方
- クロージングミーティングが何か知りたい方
- KPT法について知りたい方
- 案件が終了したのか、終了していないのかメリハリがないと思っている方
上記のような方に、クロージングミーティングについてお答えします。
わたしはWeb業界で20数年、働いているモノコト(@monokoto68)です。
これまで様々なWebサイト制作に携わってきました。
そんな現役Webディレクターがクロージングミーティングについて教えます。
クロージングミーティングとは?
プロジェクトが終了したことを宣言して、チームメンバーで振り返りを行うことをクロージングミーティングと言います。
キックオフミーティングで、プロジェクトの開始を宣言し、クロージングミーティングでプロジェクトが終了したことを宣言します。
ちゃんと終わりましたよ、とチームメンバーに伝えることです。
ただ完了したことを伝えるだけではなく、そのプロジェクトがどうだったのか振り返りを行い、次のプロジェクトに活かします。
振り返りにはKPT法というフレームワークを使うとスムーズに進行できます。
KPT法とは?
KPT法とは、そのプロジェクトで良かったこと(Keep)と問題だったこと(Problem)、それらを踏まえて次は何をすべきか(Try)を振り返ることです。Keep、Problem、Tryの頭文字をとって、KPT法と呼ばれています。
- Keep:うまくいったこと/次も続けたいこと
- Problem:うまくいかなかったこと/次はやめること
- Try:次に実施してみること
クロージングミーティングでは、KPT法を使い、プロジェクトの振り返りを行うことで次に繋げます。
クロージングミーティングは誰が実施するの?
クロージングミーティングのファシリテーターは、Webプロデューサーです。
プロデューサーがいない場合は、ディレクターが行います。
クロージングミーティングのメンバー
- 営業担当
- プロデューサー
- ディレクター
- デザイナー
- コーダー
- エンジニア
プロジェクトに関わったメンバーは全員集めるのが良いでしょう。
クロージングミーティングの目的
クロージングミーティングの目的
- チームメンバーにプロジェクトが終了したことがわかる
- 次のプロジェクトに活かせる
- 他のチームにもナレッジを共有し、同じ問題が起こらないようにできる
チームメンバーにプロジェクトが終了したことがわかる
プロジェクトが終了したことが分からず(分かってはいるけど、なんとなく流れてしまっている)、そのまま次のプロジェクトが始まっていることはないでしょうか。
キックオフミーティングで、「さぁ、これからプロジェクトが始まりますよ」とチームメンバーで宣言したのに、終了時はなんとなく終わってしまっているのはよくありがちです。
しっかりとクロージングミーティングを行い、プロジェクトが終了したことを宣言しましょう。
一段落をつけるという意味でも大事なものです。
次のプロジェクトに活かせる
KPT法を用いて、プロジェクトの振り返りを行うことで、次のプロジェクトにも活かすことができます。
どんなことが良かったのか、問題はなんだったのか、次はどうしたらよいのか、各メンバーからヒアリングを行い、共有することで、同じ問題を起こさないようにすることができます。
他のチームにもナレッジを共有し、同じ問題が起こらないようにできる
他のチームにも内容を共有することで、現在進行中のプロジェクトで活用することができます。
「他のチームではこのような課題があって大変だったのか、それは気が付かなかったな、注意して進めよう」となるものです。
クロージングミーティングの内容は議事録にまとめ、会社全体に共有しましょう。
クロージングミーティングの流れ
クロージングミーティングを実施する前に、今回携わった役割の違うメンバーから、良かったこと(継続すべきこと)、問題だったこと、次にトライしてみることを記入してもらい、クロージングミーティングを実施します。
クロージングミーティングの流れ
- プロジェクトの終了を宣言します
- 各メンバーをねぎらいます
- 良かったこと、継続すべきこと(Keep)について
- 問題だったこと、課題(Problem)について
- 次にトライすべきこと(Try)について
- 総括
まずはプロジェクトが終わったことを宣言して、チームメンバーに対して「おつかれさまでした」と感謝を伝えましょう。
次にKPT法にしたがって、事前に書いてもらった内容を発表しあいます。
最後に総括をして終了です。
問題だったことを話すときに白熱してしまいがちです。誰が悪かったのかなど、犯人探しになったり、暗いトーンにならないように、問題に焦点を当てて前向きに議論しましょう。
クロージングミーティングの反対語は?
クロージングミーティングの反対語はキックオフミーティングです。
プロジェクトの開始を宣言するのが「キックオフミーティング」で、終了を宣言し、振り返りを行うのが「クロージングミーティング」です。
まとめ:Webサイト制作における「クロージングミーティング」はKPT法で行うのが一番
プロジェクトが終了したことを宣言して、チームメンバーで振り返りを行うことをクロージングミーティングと言います。
ただ完了したことを伝えるだけではなく、そのプロジェクトがどうだったのか振り返りを行い、次のプロジェクトに活かします。
振り返りにはKPT法というフレームワークを使います。
KPT法
- Keep:うまくいったこと/次も続けたいこと
- Problem:うまくいかなかったこと/次はやめること
- Try:次に実施してみること
クロージングミーティングは必ず実施して、次につなげましょう。