Webディレクターで必要なのはコミュニケーション力と聞きました。具体的にどういった場面で必要なのでしょうか?
Webディレクターは、コミュニケーションを取る場面が多いです。どんな場面でどういった能力が必要になってくるかご紹介しますね。
こんな方におすすめ
- Webディレクターになりたい人
- 現在、Webディレクターでコミュニケーションで悩んでいる人
- 新人Webディレクターでこれから学んでいきたいと思っている人
上記のような方におすすめの記事となります。
わたしはWeb業界で20数年、働いているモノコト(@monokoto68)です。
これまで様々なWebサイト制作に携わってきました。
そんな現役WebディレクターがWebディレクターに必要なスキル「コミュニケーション」についてご紹介します。
Webディレクターのコミュニケーション能力とは
Webディレクターは、クライアント、デザイナー、エンジニア、外部パートナーなど、様々なステークホルダーとコミュニケーションを取りながらプロジェクトを進めていきます。そのため、Webディレクターには、コミュニケーション能力が非常に重要です。
具体的には、以下のようなコミュニケーション能力が求められます。
求められるコミュニケーション能力
- 相手の話を理解する能力
- 自分の考えを相手に伝える能力
- 関係者をまとめる能力
- 交渉する能力
Webディレクターは、クライアントのビジネスを理解したり、デザイン・機能要件などの技術的知識を相手に伝えたりと、聞く力と伝える力によるコミュニケーションが求められます。
また、プロジェクトチームをまとめるための、コミュニケーション能力が必要になります。
まずは相手の話をしっかりと聞くことが大事です。
Webディレクターのコミュニケーション能力が必要な場面
Webディレクターのコミュニケーション能力が必要な場面は、プロジェクトのあらゆる場面で発生します。
コミュニケーションが発生する場面
- クライアントとの打ち合わせ
- 制作スタッフとの打ち合わせ
- 外部パートナーとの打ち合わせ
- Webディレクター同士の共有
- 上司への報告
それぞれ解説します。
①クライアントとの打ち合わせ
クライアントの中には、Webに詳しくない方もいれば、めちゃくちゃ詳しい方もいます。担当者のレベルに合わせたコミュニケーションも大事です。
Webディレクターとして、クライアントとの打ち合わせは非常に重要です。
クライアントの要求やニーズを正確に把握し、プロジェクトの成功に向けたコミュニケーションが行われます。
- プロジェクトの目的
- 対応範囲
- デザインの方向性
- 機能要件
- スケジュール
上記の内容を詳細に話し合います。
また、クライアントとの信頼関係を構築し、円滑なコミュニケーションを図ることも重要です。
信頼関係が構築できないと、プロジェクトは失敗に終わります。
コミュニケーションを取りながら、クライアントへの理解力、質問力、あるときは雑談をして、良好な関係を構築しなければなりません。
Webディレクターにとって、もっとも重要なコミュニケーションはクライアントとの打ち合わせではないでしょうか。
②制作スタッフとの打ち合わせ
気持ちよく仕事をしてもらうためのコミュニケーションも大事です。相手に応じてコミュニケーションスタイルを変えるテクニックも必要だったりします。
Webディレクターとして、制作スタッフとの打ち合わせは重要なコミュニケーションのひとつです。
プロジェクトの進行状況やタスクの割り当て、デザインや機能の実装に関する依頼や相談が行われます。
プロジェクトの目標を共有し、スケジュールを遵守しながら作業を進めるためにコミュニケーションは欠かせません。
また、デザイナーやエンジニアなどのプロフェッショナルとのコミュニケーションを取るため、Webディレクターもある程度のデザイン・システムにおける知識が必要になります。
制作スタッフはクライアントとの打ち合わせに同席する機会が少ないため、クライアントの温度感や感覚をWebディレクターが伝える必要があります。
何が良くて何がダメなのか、何にこだわっているのか、何を気にしているのか、Webサイトをどう捉えているのかなど、Webディレクターが肌で感じていることをできるだけ温度を保ったまま伝えることが重要です。
コミュニケーションをとることによって、意思疎通や問題解決がスムーズに行われ、品質の高いWebサイトの制作につながります。
③外部パートナーとの打ち合わせ
社内リソースが足りないときや、専門分野は外部パートナーさんにお願いすることがあります。スポットで対応していただくことが多いため、クライアントの背景などしっかりとコミュニケーションを通じて伝えることが重要です。
Webディレクターとして、外部パートナーとの打ち合わせは重要なコミュニケーションのひとつです。
ここでは、外部パートナーとは、以下を指します。
- デザイナー
- エンジニア
- ライター
- 撮影(写真・動画)
プロジェクトの目的や要件、予算、スケジュールなどについて話し合います。
Webディレクターは、外部パートナーとの打ち合わせを通じて、クライアントの要望を的確に伝え、プロジェクトの品質と効果を向上させる役割を果たします。
Webディレクターは、クライアントの詳細な情報を正しく伝え、何をどのレベルで行ってほしいのか、口頭だけではなく、指示書を用意し、コミュニケーションを取ることが大事です。
コミュニケーションを通じて信頼関係を築き、円滑な業務の進行を図ります。
外部パートナーとの協力を最大限に活かし、クライアントの期待に応えるWebサイトの制作を進めます。
④Webディレクター同士の共有
プロジェクト規模によっては複数のWebディレクターが担当することがあります。コミュニケーションを密にとることによって、共通理解が深まり、プロジェクトの成功確率を高めます。
Webディレクター同士の共有は、効果的なチーム運営とプロジェクトの成功に欠かせません。
定期的なミーティングやコミュニケーションツールを活用して、アイデアや情報の交換、タスクの進捗状況の確認、課題の共有などを含みます。
これにより、各メンバーの役割や責任が明確化され、チーム全体の方向性や目標に対する理解が深まります。また、共有の場を設けることで、メンバー間の意見や知識を活かし、よりクリエイティブな解決策や改善策を導き出すことができます。
Webディレクター同士の共有は、プロジェクトの効率性や品質の向上につながり、円滑なチームワークを促進します。
⑤上司への報告
プロジェクトチーム内だけで解決しない場面に遭遇することがあります。早めに上司に報告することによって、事前に手を打てることがありますので、上司とのコミュニケーションは重要です。
Webディレクターの上司への報告は、プロジェクトの進行状況や成果を的確に伝える重要な役割です。
報告の内容は、プロジェクトの目標やスケジュール、予算の達成状況、課題やリスクの把握、成果やKPIの評価などが含まれます。
報告は単なる情報伝達のみでなく、問題や課題の共有や相談、上司からのフィードバックや指示を受ける機会でもあります。
特に、現状の課題について、早めに報告するとよいでしょう。
例えば、スケジュールが間に合わない可能性が出てきたときなどは、上司に報告することによって、リソースの調整がスムーズになることもあります。
Webディレクターは「上司を利用する」という気持ちを持って、プロジェクトの成功に全力を注ぎましょう。
上司への報告は、コミュニケーションの円滑化とプロジェクトの成功に貢献する重要なコミュニケーション活動です。
Webディレクターのコミュニケーション能力を向上させる方法
Webディレクターのコミュニケーション能力を向上させるためには、以下のような方法があります。
コミュニケーション力を高める方法
- 意識的にコミュニケーションの機会を増やす
- 相手の立場になって物事を考える
- 自分の意見を明確に伝える
- 自分の気持ちを言葉に出す
- 相手の話をよく聞く
コミュニケーション能力を向上させるためには、日頃から意識して話をすることが大切です。
上記の点を意識してコミュニケーションをとるように心がけましょう。
コミュニケーションが苦手という人も大丈夫
Webディレクターになったけど、コミュニケーションは苦手と思っている人も多いのではないでしょうか。
コミュニケーションが苦手と思っている方で以下の理由があるのではないでしょうか。
- 何を言っているか分からないと言われたことがある
- 知識がなくて話についていけない
大丈夫です。
何を言っているか分からないと言われたことがある人は、話す内容を整理して、文字(資料)にしてから、話すとよいでしょう。
資料にすることで、話も逸れることなく、ポイントを伝えることができます。
それでも話しにくい場合は、資料の精度が甘いです。
考えに考えた資料であれば、しっかりと自分の言葉として伝えることができるはずです。
チャットツールによるテキストコミュニケーションも重要です。
直接、話すことが苦手でも、テキストベースであればしっかりと伝えることができるのではないでしょうか。
知識がないのは仕方がないです。
誰だって知識のないことに関しては、コミュニケーションが取れないです。
多くの経験を積みましょう。
まとめ:Webディレクターの真髄はコミュニケーションにあり!成功に導く最重要な役割
Webディレクターのコミュニケーション能力は、Webサイトの成功を左右する重要な要素です。
求められるコミュニケーション能力
- 相手の話を理解する能力
- 自分の考えを相手に伝える能力
- 関係者をまとめる能力
- 交渉する能力
Webディレクターはコミュニケーションをとる場面が多くあります。
クライアント、制作スタッフ、外部パートナーと日々、コミュニケーションを取りながらプロジェクトを進めます。円滑にプロジェクトを進めるためにも良質なコミュニケーション力を発揮できるようにしましょう。