Webディレクションを行う上で、必要なスキルってありますか?デザインができたり、コーディングができたほうがよいのでしょうか?
Webディレクションに必要なスキルを6つご紹介します。すべてが必須ではないですが、合ったほうが成功に導きやすいです。
こんな方におすすめ
- Webディレクションを成功させたいと思っている人
- Webディレクターになりたいけど、どんなスキルが必要か知っておきたい人
- 自分に足りていないスキルがあるか知りたいと思っている人
上記のような方におすすめの記事です。
わたしはWeb業界で20数年、働いているモノコト(@monokoto68)です。
これまで様々なWebサイト制作に携わってきました。
そんな現役WebディレクターがWebディレクションで成功するために必要なスキルが何かをご紹介します。
Webディレクションで成功するために必要な6つのスキル
Webディレクションで成功するために必要な6つのスキル
- プロジェクトマネジメント能力
- コミュニケーション力
- Web技術収集・理解力
- デザイン理解力
- マーケティング力
- 解析・改善力
それぞれ、解説します。
【スキル①】プロジェクトマネジメント能力
プロジェクトマネジメントは、時間、コスト、品質などの制約条件下で、プロジェクトの目標を達成するための計画、実行、監視、制御、閉鎖のプロセスを管理する能力です。
プロジェクトマネジメントの重要性は、以下のような点に集約されます。
目標達成のための計画立案
プロジェクトマネジメントは、プロジェクトの目標達成のために計画を立てることが必要です。
計画を適切に策定することが、プロジェクトの成功に大きく起因するため重要です。
リスク管理
プロジェクトには、様々なリスクが存在します。
リスクを予測し、リスクマネジメントプランを策定することが必要です。
事前にどんなリスクが存在するのかを把握、共有することで、リスクを最小限に抑え、プロジェクトの安定性を確保することができます。
課題管理
プロジェクトの進行中に発生する課題は、プロジェクトの成功にとって大きな障害となる可能性があります。
課題を迅速に解決し、プロジェクトの進行をスムーズに進めることができます。
プロジェクトを成功に導くためには、マネジメント能力が求められます。
わたしには難しそう。ぜんぜんできるイメージが沸かないです。
ご安心ください。難しい言葉を並べていますが、費用内にスケジュール通り、より良いものを作るための段取りをすることです。
【スキル②】コミュニケーション力
ディレクターは、デザイナー、エンジニア、ライター、マーケターなど、多岐にわたる分野の専門家と協力し、プロジェクトを成功させるために、様々な課題に取り組む必要があります。
そこで、コミュニケーション力は非常に重要なスキルであると言えます。
意見をまとめる
Webディレクターは、関係者の意見をまとめることが求められます。
例えば、クライアントからの要望や、デザイナーやエンジニアの技術的な提案など、様々な立場や視点からの意見を聞く立場にあります。
Webディレクターは、それらの意見を吸い上げ、自身のビジョンとプロジェクトの目的を照らし合わせながら、最適な形で適切なコミュニケーションを行う必要があります。
進捗状況を報告する
Webディレクターは、プロジェクトの進捗状況を関係者に報告する必要があります。
プロジェクトの進行状況や課題点、その解決策など、多岐にわたります。
的確かつ明確な報告ができるかどうかは、コミュニケーション力の質が大きく関わってきます。
信頼関係を構築する
Webディレクターは、チームメンバーの意見やアイデアを引き出し、活性化することも求められます。
このためには、コミュニケーションを通じて、メンバーとの信頼関係を築き、アイデアを出し合いやすい環境を整える必要があります。
以上のように、Webディレクションにおいては、多様な関係者とのコミュニケーションを円滑に行うことが必要不可欠です。
話すことが苦手な人は難しいでしょうか?
リアルコミュニケーションが難しくても、メールやチャットツールを使うテキストコミュニケーション、いろいろな手法を使って、認識のズレが起こらないようにコミュニケーションを取ることが重要です。
【スキル③】Web技術収集・理解力
Webサイト構築において、様々な技術が使われています。
新しい技術も次々に生まれてくるため、WebディレクターはWeb技術を収集・理解するスキルがあるとよいでしょう。
より深く理解できる
Web技術を知ることによって、Webサイトの制作・運用に関する基本的な知識を身に付けることができます。
例えば、HTMLやCSS、JavaScriptといった基本的なWeb技術について理解することで、Webページの構造やデザイン、動的な動作を実現する方法を知ることができます。
Webサーバーやデータベースなど、Webアプリケーションを構成する様々な技術を知る必要があります。
品質が向上する
Webサイトの品質を向上させることができます。
例えば、Webサイトのパフォーマンスを向上させるためには、キャッシュの使い方やJavaScriptの最適化などの技術が必要です。
セキュリティに関する知識も必要であり、クロスサイトスクリプティングやSQLインジェクションなどの攻撃に対する対策を知ることが重要です。
コニュニケーションがスムーズになる
Web開発チームとのコミュニケーションが円滑になります。
Web開発チームが使用する技術について理解していることで、開発チームとのコミュニケーションがスムーズになります。
技術的な問題に直面した際にも、チームと共に問題解決に取り組むことができます。
ビジネス戦略にも役立つ
ビジネス戦略の立案にも役立ちます。
Web技術の進化に伴い、Webサイトはビジネスにおいても重要な役割を担っています。
Web技術に関する知識を持つことで、Webサイトの改善案を提案することができます。
例えば、モバイルフレンドリーなデザインや、検索エンジン最適化などの戦略的な改善案を提案することができます。
Webディレクターはプログラムができたり、サーバーの知識が詳しくないとできないのでしょうか。
そんなことはありません。プログラムが書けなくても、サーバーの知識がなくても大丈夫です。チーム内や社内に専門のスタッフがいるはずですから、プロに任せることで解決します。Webディレクターは、深くは知らなくても広く浅い知識が必要ですね。
【スキル④】デザイン理解力
Webサイトのデザインは、ユーザーにとって使いやすく快適な体験を提供することが求められます。
Webディレクターは、ユーザーの目線に立ってデザインについて考えることが重要です。
コニュニケーションがスムーズになる
Webデザインチームとのコミュニケーションが円滑になります。
クライアントやWebディレクターが求めるデザインを実現するために、デザイナーはデザインに関する技術や知識を必要とします。
Webディレクターがデザインに関する知識を持っていることで、Webデザインチームとのコミュニケーションが円滑になり、建設的な議論によって、理想的なデザインを実現することができます。
提案力が向上する
Webサイトの改善案を提案することができます。
Webサイトのデザインは、競合他社との差別化を図るためにも重要です。
Webディレクターがデザインに関する知識を持っていることで、より魅力的で使いやすいデザインを提案し、ユーザーにとって魅力的なWebサイトを作り上げることができます。
トレンドを掴める
WebサイトのUI/UXデザインのトレンドや最新技術に対応できます。
Webデザインには、常に新しいトレンドや技術が出現します。
Webディレクターがデザインに関する知識を持っていることで、最新のデザインのトレンドや技術に対応することができます。
これにより、Webサイトを常に最新の状態に保ち、ユーザーにとって魅力的な体験を提供することができます。
Webディレクターはデザインができたほうがよいのでしょうか?
必要ありません。Webディレクターはクライアントやエンドユーザーの目線に立って、Webデザインと向き合うことが重要です。デザインができなくても問題ありません。
【スキル⑤】マーケティング力
Webディレクションは、Webサイトの開発や運営、プロジェクトマネジメント、ユーザーインターフェース設計、コンテンツ戦略、SEOなど、多岐にわたる役割を担っています。
そのため、マーケティング力が必要なスキルと言ってもよいでしょう。
戦略的思考と知識
Webディレクションは、ビジネスやブランドの目的を達成するためにWebサイトを作成するために必要な戦略的思考と知識が必要です。
これには、ユーザー行動の理解や、競合環境の分析、ニーズや要件の特定、セグメンテーション、コンテンツ戦略の立案、ユーザー体験の設計、顧客のエンゲージメントの最適化、などが含まれます。
マーケティング力があることで、これらの要素を考慮した戦略的なWebサイトを作成することができます。
コンテンツマーケティング
Webディレクションには、ユーザーに訴求するためのコンテンツの作成と配信が含まれます。
SEOを最適化することや、SNSを活用すること、コンテンツマーケティングを行うことが含まれます。
マーケティング力があることで、コンテンツがユーザーに届き、ユーザーが自然な形でWebサイトを利用するようになります。
データ活用による分析
Webディレクションには、データを活用して改善を行うことが必要です。
Googleアナリティクスやテストなどのツールを使用して、ユーザー行動を分析し、コンバージョン率を改善するための施策を講じます。
マーケティング力があることで、より効果的な改善策を提案し、ビジネス目標の達成をサポートすることができます。
マーケティング分野もWebディレクターの必要なスキルなんでしょうか。
必要です。キレイなWebサイトを作って終わりというわけにはいきません。ビジネスとしてどのような方法で集客して成約まで至ってもらうのかなど、マーケティングスキルが重要になります。
【スキル⑥】解析・改善力
Webディレクションで成功するためには、解析・改善力も必要なスキルのひとつです。
データ分析から改善策の立案
Webディレクションは、Webサイトのデータを分析して改善策を立案する必要があります。
Googleアナリティクスを活用して、ユーザーの行動を分析し、サイトの課題や改善ポイントを特定します。
例えば、ページの読み込み速度が遅い、ユーザーのコンバージョン率が低い、などの課題がある場合は、解析結果に基づいて改善策を検討し、実行することが必要です。
PDCAを回す
Webディレクションには、施策を実施し、効果を評価するための能力が必要です。
A/Bテストなどを行い、施策の効果を比較検証します。
解析結果に基づいて、改善策を検討し、実行することができると同時に、施策の効果を正確に評価することができます。
PDCAを回しながら、計画から実行、検証、改善を繰り返す必要があります。
Googleアナリティクスの見方が難しくて・・・
Googleアナリティクスが見れるようになると、Webディレクションの幅が広がりますので、がんばって覚えるようにしましょう。
Webディレクターに向いている人、向いていない人の特徴は「Webディレクターに向いている人の特徴とは?向いていない人との違いを解説!」をご覧ください。
まとめ:Webディレクションで成功するために必要な6つのスキルとは?
Webディレクションで成功するためのスキルは、多岐に渡って非常に難しいスキルばかりです。
特に重要なのが、マネジメント能力とコミュニケーション力です。
Webディレクションで成功するために必要な6つのスキル
- プロジェクトマネジメント能力
- コミュニケーション力
- Web技術収集・理解力
- デザイン理解力
- マーケティング力
- 解析・改善力
上記のスキルすべてを持ち合わせたスーパーWebディレクターは、なかなか居ません。。。
未経験でもWebディレクターになることは可能な職種なので、先輩に教えてもらいながらでも十分に取得可能なスキルです。
スクールで勉強するのもひとつの手です。
お金はかかりますが、プロから集中的に学べるのは魅力です。