Webディレクターは残業も多く、大変だし、しんどいと聞いたのですが・・・
Webディレクターの仕事は大変なことは間違いないですね。しんどいときやつらいときもあります。ただ、以前に比べて残業・徹夜・休日出勤は少なくなってきているように思いますし、テレワークなど自宅で仕事がしやすい職種でもありますので、やりがいを持って取り組める仕事だと思います。
結論
Webディレクターの仕事は大変でしんどいです。ただし、職場の環境やクライアントによって大変の大きさが違ってくるので注意が必要です。
20年以上、Web業界でWebディレクターとして働いてきた経験から、Webディレクターの大変さについて、またつらいときに抜け出す方法を解説していきます。
こんな方におすすめ
- Webディレクターを目指しているけど大変だと聞いて不安がある方
- Webディレクターの仕事は何が大変なのか知りたい方
- Webディレクターのつらい仕事から抜け出す方法を知りたい方
上記のような方はご覧ください。
Webディレクターの仕事内容
Webディレクターの仕事は、Webサイト構築のプロジェクト進行管理を行うことです。
進行管理とは
- スケジュール管理
- 品質管理
- コスト管理
クライアントと制作スタッフの間に入って、プロジェクトをスムーズに進めていくことがWebディレクターに求められます。
Webサイト制作の工程・流れについては、「Webサイト制作の工程・流れとは?現役Webディレクターがフローを教えます!」の記事をご覧ください。
Webディレクターが大変・しんどい・きつい5つの理由
Webディレクターが大変・しんどい・きつい5つの理由
- 単純に忙しいから大変
- 営業と制作とクライアントの間で疲弊するから大変
- トラブルが発生したときに疲弊するから大変
- 広い専門知識が必要だから大変
- 納期が迫ってくるから大変
それぞれ解説していきます。
1.単純に忙しいから大変でしんどい
Webディレクターは、Webサイトの構築フローの最初から最後まで携わります。
全工程においてWebディレクターは関わっているため、資料作成からクライアントと制作スタッフの調整に日々追われます。
しかも、担当しているのは、1案件だけでなく複数案件を同時進行させているため忙しくなります。
また、繁忙期があり、3月・9月・12月はクライアントや自社が期末となり、担当する案件の依頼が多くなり、納期も集中します。
残業や休日出勤をしないと間に合わないこともあります。
2.営業と制作スタッフとクライアントの間で疲弊するから大変でしんどい
Webディレクターは、板挟みになることがあります。
下記のようなことを言われながらも、うまく調整しなければならないのがWebディレクターのつらいところです。
- 営業が短納期の無茶な案件を取ってきてなんとかしてくれと言われる
- クライアントから急な対応を迫られる
- クライアントからの仕様変更を追加料金なしで対応してほしいとお願いされる
- 制作スタッフから早く素材をくれと急かされる
- 制作スタッフから仕様を決めてくれないと進められないと言われる
営業や制作スタッフ、クライアントの間でWebディレクターは疲弊していきます。
時には、非常に厳しい言葉で追求されることもあり、非常に大変な仕事です。
3.トラブルが発生したときに疲弊するから大変でしんどい
トラブルが発生したときには、非常に大変です。
すべての仕事の手を止めて、トラブル対応に追われます。
矢面に立っているのは、Webディレクターであるあなた自身です。
クライアントから厳しい言葉で責められ、社内では状況説明や対応方法に奔走することになります。
トラブルの内容によっては、夜中・土日に関係なく、対応に追われ、生きた心地がしない。
他の仕事にも全く手が付かず、つらい思いをすることになります。
4.広い専門知識が必要だから大変でしんどい
Webディレクターは、広い専門知識を求められるため大変です。
広く浅い専門知識が必要といったところでしょうか。
Webディレクターの必要な知識
- Webマーケティング
- サーバー
- Web業界の最新技術や手法
- Webデザイン
- Webサイト構築における資料作成
- コーディング
- システム構築
- 品質管理
- 進行管理
- コスト管理
Webディレクターはこれらの知識を知っておく必要があるため、非常に大変です。
デザインやプログラミングができなくても問題ありませんが、クリエイターと会話できるくらいには知識を持って必要があります。
5.納期が迫ってくるから大変でしんどい
Webサイトの最終的な納期は本番公開ですが、その間にも細かい納期があり、場合によっては、その日中に対応しなければならないこともあります。
複数案件を抱えていると、毎日のように何かの納期がきて、対応に追われているものです。
その日のうちに終わらないと帰れないため、残業が多くなります。
常に納期に追われて仕事をしているため、Webディレクターは大変です。
Webディレクターのつらい仕事から抜け出す5つの方法
どうすれば、Webディレクターの大変な仕事から抜け出すことができるのだろうか?
Webディレクターがつらい仕事から抜け出す5つの方法
- Webディレクターの仕事に誇りを持つ
- 仲間とともにやり遂げる
- 時間が解決してくれることも多々ある
- 案件の数・難易度を調整してもらう
- 転職
1.Webディレクターの仕事に誇りを持つ
Webディレクターは大変な仕事であるが、裏を返せば非常にやりがいのある仕事でもあります。
一般ユーザーがまだ見ぬWebサイトを、Webディレクターは手掛けるという非常に楽しい仕事です。
大変な仕事を「大変だ」と思いながら仕事をするのと、「やり切ろう!」と前向きに取り組むのでは、感じる大変さが違ってきます。
Webディレクターは、プロジェクトを任された責任者です。
その仕事に誇りを持って取り組んでいくだけで、つらい仕事がやりがいのある仕事に変わるものです。
考え方ひとつで大変さが変わるため、誇りを持つことで仕事の大変さから抜け出すことができます。
2.仲間とともにやり遂げる
Webディレクターは、ひとりではWebサイトを構築できません。
支えてくれる仲間がいるはずです。
仲間とともにチームとして仕事ができるなら、つらく大変な仕事も分かち合いながら進めることができるのではないでしょうか。
3.時間が解決してくれることも多々ある
大変つらい思いをしながら仕事をしていても、一生続くことはありません。
大型案件だとしてもいつかは公開されるのです。
あれだけ大変だった期間が嘘だったように落ち着く瞬間がきます。
過ぎてしまえば、大変だったことも良い思い出となり、自分の力に変わっていることに気づきます。
案件が終わったり、担当が変わったり、Webディレクターを続けていると変化が訪れます。
つらい仕事から抜け出すのは、時間が解決してくれることも多々あるものだと割り切ることも大切です。
4.案件の数・難易度を調整してもらう
仕事がつらいと思っている理由に、自分の能力とはかけ離れた難しい仕事を任されていることがあります。
どうすればいいか分からず、相談できる人もおらず、大変な思いをしているのではないでしょうか。
そんな時には、全体の案件を管理しているマネージャー(もしくは営業担当)に、割り振られる案件の数や難易度を調整してもらうように話をするべきです。
案件を複数抱えていたり、難易度の高い案件を受け持っていると、ストレス負荷もかかり、大きなミスにも繋がります。
大変の度合いが急激に上がります。
少し調整してもらうだけで、スムーズに進行することができるようになるものです。
遠慮せず、相談してみましょう。
5.転職
Webディレクターという職種が好きでも、会社に合わないこともあります。
そんな時は思い切って、転職することもおすすめします。
以前、以下のようなツイートをしました。「Webディレクターといっても、ひとりひとり違ったディレクションをする。営業寄りの人。マーケッター寄りの人。デザイン寄りの人。システム寄りの人。オールマイティの人。得意な分野、会社の方針、クライアントからの依頼内容によって様々。」
会社によって、求められることが違ったり、クライアントによっても違ってくるため、今、Webディレクターとして仕事をしているやり方が全てではありません。
色々なやり方を学ぶためにも転職はひとつの方法です。
わたしも転職をして、これまでのやり方ではない方法を学びました。
テレワークや副業OKの会社など、転職活動をすることによって、広い視点を持てることができるため、今の会社に合わないと思っているなら、転職はつらい仕事から抜け出すひとつの方法です。
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まとめ:Webディレクターの仕事は本当に大変?きつい・つらいと思われる理由と抜け出す方法
Webディレクターが大変な理由は以下の通りです。
- 単純に忙しいから大変
- 営業と制作とクライアントの間で疲弊するから大変
- トラブルが発生したときに疲弊するから大変
- 広い専門知識が必要だから大変
- 納期が迫ってくるから大変
大変な仕事から抜け出す方法は以下の通りです。
Webディレクターがつらい仕事から抜け出す5つの方法
- Webディレクターの仕事に誇りを持つ
- 仲間とともにやり遂げる
- 時間が解決してくれることも多々ある
- 案件の数・難易度を調整してもらう
- 転職
Webディレクターは大変ですが、非常にやりがいのある面白い仕事だと思っています。
大変なことを抱え込まずに、前向きに仕事ができるようにして、素敵なWebサイトを世に送り出しましょう。