Webディレクターのスチール&動画撮影: 成功への鍵となる事前準備と当日の対応

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Webディレクターのスチール&動画撮影: 成功への鍵となる事前準備と当日の対応
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今度、初めてWebサイトで使う素材の撮影をすることになりました。準備することや注意点などあれば教えてほしいです。

モノコト

スチールや動画の撮影までに準備しておくことや当日の立ち振る舞いなどWebディレクターが行うことを紹介しますね。

こんな人におすすめ

  • Webディレクターで初めて素材の撮影をすることになった人
  • 写真撮影と動画撮影のディレクション方法を知りたい人
  • 撮影までの流れを知りたい人

わたしはWeb業界で20数年、働いているモノコト(@monokoto68)です。
これまで様々なWebサイト制作に携わってきました。
そんな現役Webディレクターが撮影ディレクションについて解説します。

Webサイトで使用する素材の写真や動画の撮影にはWebディレクターの事前準備と当日の立ち振る舞いが重要です。事前の打ち合わせから当日のディレクションまで、効果的な手順と方法を紹介します。

目次

Webディレクターが知るべき撮影の基本と流れ

Webディレクターが知るべき撮影の基本と流れ

Webディレクターの皆様、撮影準備に自信はありますか?

この記事では、撮影プロジェクトの成功に向けたポイントを具体的な内容から、撮影の基本知識、事前準備の方法、当日のディレクションなどを紹介します。

どのように準備を進めれば、スムーズに撮影が行われるのか。

ぜひ、記事を参考にして、撮影ディレクションをスムーズに行いましょう。

撮影ディレクションの流れ

  • 【ヒアリング】クライアントとの事前の打ち合わせ
  • 【カメラマン選定】カメラマン選びの重要性と注意点
  • 【香盤表/絵コンテの作成】当日のスケジュールや動画用絵コンテの確認
  • 【ロケハン】撮影場所の選定とロケハンの進め方
  • 【撮影当日】スケジュール管理と当日の段取り

Webディレクターが撮影の際に押さえておくべき基本は、事前の準備、カメラマン選び、スケジュールの管理、現場でのディレクションです。

事前に撮影のイメージや構図を明確にし、適切なカメラマンを選び、スムーズな撮影スケジュールを作成し、現場で効果的なディレクションを行うことで、企業のWebサイトやSNSなどに掲載する写真や動画のクオリティが向上します。

【①ヒアリング】クライアントとの事前の打ち合わせ

事前の打ち合わせでは、撮影の目的やイメージをクライアントと共有し、具体的な撮影内容を共有することが重要です。

事前打ち合わせの内容

  • どのような写真・動画にするのか方向性の確認
  • 掲載するWebサイトの場所や内容を確認
  • 撮影場所や環境の確認
  • 撮影日程の調整

このような要素を踏まえ、撮影プランやスケジュールを作成し、クライアントと認識を合わせることが大切です。

【②カメラマン選定】カメラマン選びの重要性と注意点

Webディレクターはカメラマンを探す必要があります。

過去に何度か撮影を依頼したことがあるカメラマンなら安心ですが、初めての外部カメラマンを使うときは、以下のポイントに気をつけましょう。

カメラマンを選定するポイント

  • 今回の撮影内容に適した経験や実績があるか
  • 作品やポートフォリオを確認し、イメージに合ったクオリティがあるか
  • 撮影スタイルがクライアントやプロジェクトに適しているか
  • 予算やスケジュールが合うか

予期せぬトラブルを回避し、スムーズな撮影を行うようにしましょう。

【③香盤表/絵コンテの作成】当日のスケジュールや動画用絵コンテの確認

当日、何をどの順番で撮影するのか、香盤表を作成して、確認しましょう。

動画の場合は、最終の映像がどのような流れになるのか絵コンテを作成して確認が必要です。

香盤表、絵コンテは、カメラマン側が作成する場合もありますが、タタキ台となるものはWebディレクターがクライアントと打ち合わせを重ねて作成することになります。

カメラマンの視点も重要になりますので、香盤表、絵コンテは、必ずカメラマンにも確認してもらい、気になる点がないかアドバイスをもらいましょう。

香盤表とは、撮影の際に、関係者全員が使用するスケジュール表のことです。香盤表には、シーンごとの登場人物や、現場への入り時間、必要な衣装や小道具などの情報が細かく書かれています。香盤表は、撮影を円滑に進めるために最も重要な資料であり、現場によって形式は様々です。

【④ロケハン】撮影場所の選定とロケハンの進め方

どこで撮影するのか、撮影場所の選定が不可欠です。

大まかに撮影場所が決まったら、ロケハン(事前確認)を行い、その場所が最適かどうかを確認しましょう。

ロケハンでは、事前に現場の状況や許可を得るべき部署・担当者に連絡をし、必要な手続きや許可を得ます。

ロケハンで確認すること

  • 撮影場所の広さや光の入り方、明るさなど、カメラマンとディレクターが認識を共有
  • 撮影機材の搬入経路や設営場所の確保
  • 気候や季節の影響を考慮

ロケハンで得た情報をもとに、撮影スケジュールや段取りを組み、関係者に共有します。

ロケハンとは、ロケーションハンティングの略で、撮影に適した場所を探すことを意味します。ロケハンは、映画、テレビ、雑誌などの映像や写真を扱う業界で使用される言葉です。ロケハンは、撮影場所を確認するだけでなく、当日の動きを想定した下調べも行います。たとえば、撮影場所、時間、立ち位置などを調査します。

予算やスケジュールの都合上、ロケハンができない場合は、Googleマップで場所を確認したり、事前にクライアントに撮影場所をスマホで動画や写真を撮っていただき確認します。

当日、短い時間で実際に撮影場所の確認を行うこともあります。

【⑤撮影当日】スケジュール管理と当日の段取り

撮影プロジェクトは多くのスタッフや機材が関わるため、スケジュール管理は重要です。

確認事項や調整が必要な場合は、事前に連絡・確認しておきましょう。

当日の段取りについては、以下のポイントが重要です。

撮影当日の段取り確認

  • 当日のスケジュールについて、クライアントとカメラマンを交えて共有
  • 控室などの機材を置いておくスペースの確認
  • モデルへの事前連絡

これらの準備が整ったら、当日は臨機応変に対応しながらスムーズな撮影を進めます。

Webディレクターが行う撮影事前準備について

Webディレクターが行う撮影事前準備について

撮影事前準備は、撮影当日のスムーズな進行とクオリティ向上に役立ちます。

Webディレクターが撮影までに行うこと

  1. Webサイトの写真・動画の掲載場所・イメージを確認
  2. 動画の場合、ラフ絵コンテの作成(詳細はカメラマンにお願いします)
  3. 香盤表(当日のスケジュール)の作成
  4. クライアントと撮影内容やイメージ、スケジュールを確認
  5. 撮影場所の選定とロケハンを行い、現場の状況を把握
  6. 道路などの撮影許可が必要なら許可申請を行う

Webディレクターが撮影に同行するだけでなく、事前準備から当日のスケジュール管理までやるべきことが多くあります。

撮影当日は、予期せぬことも発生するため、その場での臨機応変な対応が求められます。

Webサイトの写真・動画の掲載場所・イメージを確認

撮影事前準備として、Webサイトに掲載される写真や動画の場所やイメージを把握しておくことが重要です

Webディレクターは、事前にページごとの画像や動画の構成を考え、どのシーンにどのような素材が必要かをリストアップし、明確にしておくことで、撮影現場での混乱を避けることができます。

写真や動画の撮り忘れ防止にもなります。

また、クライアントのイメージをしっかり把握し、それに合致した写真や動画を撮影することが、Webサイト全体のクオリティ向上に繋がります。

動画の場合、ラフ絵コンテの作成(詳細はカメラマンにお願いします)

動画撮影の事前準備として、ラフ絵コンテの作成が必要です。

絵コンテは動画の構成やシーンの流れを図解した資料で、カメラマンや編集スタッフと共有することで、撮影や編集の効率化が図れます。

クライアントと打ち合わせを行いながら、Webディレクターが動画の流れを作成していきます。

例)街を歩いてビルに入る→オフィスに入る→仕事風景(会議中、電話中、談笑、休憩中)→オフィスを出る→空を見上げる→ロゴ表示

上記のような簡単な流れと、イメージに合う参考写真や参考動画を共有しながら、動画の方向性を固めていきます。

詳細な絵コンテ作成は、専門であるカメラマン側に任せることが多いものの、Webディレクターが事前にイメージや目的を共有し、両者の理解が一致していることを確かめることが重要です。

Webディレクターが、まずラフ絵コンテを用意することで、現場でのスムーズな進行や無駄な撮影時間を削減することができるでしょう。

香盤表(当日のスケジュール)の作成

香盤表は、当日の撮影スケジュールを整理し、スムーズな進行を目指すための重要なツールです。

何時にどの場所で何を撮影するのか、その際にはモデルは必要か、何人必要かなどが書かれた香盤表を作成します。

まずは、クライアントと相談し、撮影内容やイメージを明確にし、その上で、以下のポイントに注意して、香盤表を作成します。

香盤表作成のポイント

  • モデルがクライアントの社員さんの場合、通常勤務の状況を照らし合わせたスケジュールを組む
  • 各撮影場所への移動も考慮した順序にする
  • 休憩時間や移動時間も考慮する
  • 万が一のトラブルに備え、余裕を持った時間設定をする
  • 外での撮影がある場合、天気を想定したものにする

香盤表作成後、スタッフや関係者と共有し、当日の撮影がスムーズに進むよう準備を整えることが求められます。

クライアントと撮影内容やイメージ、スケジュールを確認

クライアントとの良好なコミュニケーションが、成功した撮影の鍵となります。

撮影内容・スケジュールの確認

  • 撮影の目的やイメージをクライアントから詳細に説明してもらい、自分の理解と照らし合わせる
  • 撮影スケジュールやロケーション情報を把握し、双方の了解を得る
  • 撮影に必要な機材やスタッフ、モデルなどの準備状況を確認し、不足がないかチェックする

このやり取りを通じて、クライアントの要望や期待に寄り添った撮影ができるよう計画を立てましょう。

撮影場所の選定とロケハンを行い、現場の状況を把握

撮影場所の選定とロケハンは、現場の状況を事前に把握し、撮影の準備を行う上で欠かせないプロセスです。

撮影場所の現場確認

  • クライアントと相談し、撮影場所の候補をリストアップする
  • 場所ごとの特徴や条件を検討し、最適な撮影場所を決定する
  • 実際に現場に足を運び、環境や光の具合、アクセス、許可が必要な場合の手続きなどをチェックする
  • 撮影アングルや構図を事前に検討し、当日のスムーズな撮影をサポートする

これらの情報を元に、当日の撮影が円滑に進むよう、事前の準備やスケジュール調整を行うことが大切です。

予算やスケジュールの都合上、ロケハンができない場合は、Googleマップで場所を確認したり、事前にクライアントに撮影場所をスマホで動画や写真を撮っていただき確認します。当日、短い時間で実際に撮影場所の確認を行います。

道路などの撮影許可が必要なら許可申請を行う

道路や公共施設などでの撮影には、撮影許可が必要となる場合があります。そのため、事前にリサーチや確認を行い、必要であれば許可申請を適切に行うことが大事です。

撮影許可申請には、企業や担当者からの申請書の提出や撮影場所の詳細の共有などが求められることが多く、これらをスムーズに行うことで当日の撮影が円滑に進行します。

撮影許可が必要な場合は、当日の現場で許可証を持っておくことが望ましいです。これにより、撮影中に警察や関係者から確認を受けた際に、迅速に対応することができます。

Webディレクターによる当日のディレクションのポイントと注意事項

Webディレクターによる当日のディレクションのポイントと注意事項

当日のWebディレクターによるディレクションにおいては、以下のポイントと注意事項を押さえておくことが重要です。

撮影当日のディレクションのポイント

  • 撮影スケジュールや進行に注意し、効率良く進める
  • 適切なタイミングで休憩やリフレッシュタイムを設ける
  • 撮影データや画像を確認しながら、必要に応じて指示を行う
  • 現場の雰囲気やチームワークを大切にし、円滑なコミュニケーションを心がける
  • モデルさんの服装、髪、置いてある物などに気を配る

予期せぬ状況や問題が発生した際は、柔軟に対応し、適切な判断や指示を出すことが重要です。

撮影スケジュールや進行に注意し、効率良く進める

撮影スケジュールや進行に注意して効率よく進めるためには、以下のポイントに注意しましょう。

スケジュール管理

撮影スケジュールを事前に立て、適宜更新し、スタッフ全員がスケジュールを把握しておくことが重要です。

段取りの確認

撮影前に現場や機材のチェックを行い、問題がないか確認しましょう。また、必要に応じてリハーサルを行い、スムーズな撮影を実現します。

タスクの分担

スタッフがそれぞれの役割を果たすことで、効率的な撮影が期待できます。

状況判断と柔軟性

撮影中の状況や問題に対して柔軟に対応し、適切な判断を下して進行することが求められます。

適切なタイミングで休憩やリフレッシュタイムを設ける

現場では長時間の撮影が続くことが多く、適切なタイミングで休憩やリフレッシュタイムを設けることが重要です。

休憩時間を設けることで、スタッフやモデルの疲労を軽減し、作業効率を向上させることができます。また、リフレッシュタイムを活用して、撮影に集中できる環境を整えることも大切です。

撮影データや画像を確認しながら、必要に応じて指示を行う

撮影データの確認は、撮影ディレクションにおいて重要なポイントです。

イメージと現実が一致しているかどうか、事前に準備した素材や構図が適切かどうかを把握するためです。

カメラマンが撮影した写真や動画をその場でディレクターが確認をして、必要に応じて再撮影の指示を出します。

現場の雰囲気やチームワークを大切にし、円滑なコミュニケーションを心がける

現場の雰囲気やチームワークを大切にする理由は、撮影の効率やクオリティに直結するからです。

特にモデルさんとのコミュニケーションが重要です。

Webディレクターとしては、モデルさんが気持ちよく撮影に臨んでいただけるように、声がけや気遣いをして現場の雰囲気を盛り上げていきましょう。

モデルさんの服装、髪や置いてある物などに気を配る

モデルさんの服装や髪型、小道具などは、撮影全体の雰囲気やイメージを決定づける重要な要素です。

そのため、細部に気を配り、適切なディレクションを行うことが求められます。

撮影中にモデルさんの服が乱れていたり、髪の毛がはねていたり、表情が硬い場合など、適切な指示を出すことも重要です。

まとめ:Webディレクターのスチール&動画撮影: 成功への鍵となる事前準備と当日の対応

まとめ:Webディレクターのスチール&動画撮影: 成功への鍵となる事前準備と当日の対応

撮影事前準備や当日のディレクションのポイントを詳しく説明いたしました。

Webディレクターが撮影当日までに行うことは多くあります。

Webディレクターが撮影までに行うこと

  1. Webサイトの写真・動画の掲載場所・イメージを確認
  2. 動画の場合、ラフ絵コンテの作成(詳細はカメラマンにお願いします)
  3. 香盤表(当日のスケジュール)の作成
  4. クライアントと撮影内容やイメージ、スケジュールを確認
  5. 撮影場所の選定とロケハンを行い、現場の状況を把握
  6. 道路などの撮影許可が必要なら許可申請を行う

撮影当日は、香盤表に沿って撮影がスムーズに行われるように立ち回ることが大切です。

モデルさんやクライアントとも密にコミュニケーションを取って、現場の雰囲気作りを行うのもディレクターの仕事です。

Webサイトで使用する写真や動画がクオリティの高いものとなるように進行できるようになりましょう。

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